【完】魅惑な藍の海の恋心色。
ついばむキス。
三木くんの唇は柔らかい。
男の人とは思えないぐらい。
舌がソッと口内に差し込まれ、私の舌に触れた。
――キーンコーンカーンコーン...
これ以上はダメ
そう言うかのように、タイミング良く鳴ったチャイム。
「は、ぁ……っう……。」
三木くんの唇が離れて、私は肩で、乱れた呼吸を繰り返す。
「可愛い、せんせい。……オレだけのものにしたいよ、せんせ……。」
……してくれてもいいのに。
三木くんのものにしてよ。
もっと、三木くんに触れてほしい。
…………そんなことが言えたら、どれだけいいかな。
「また明日、せんせ。」
扉がピシャリと、音を立てた。