【完】魅惑な藍の海の恋心色。
「今日は早起きしたから、久々に作ってみちゃった!」
よっこらしょっと言いながら、東先生はソファーに腰を下ろす。
「ショートケーキなんだよ、一緒に食べよ?」
「えぇっ、いいんですか!?」
「うん! 藍ちゃんに食べてほしくって。それにほら、この前ケーキ食べたいって言ってたでしょ?」
三菱高校で音楽を教える東先生は、
学校のマドンナと言われるぐらい、美人で綺麗な人。
その上、裁縫も料理も上手で……。
「藍ちゃんっ、アタシがあーんしてあげる!」
「ふぇっ!? い、いいですよっ!」
……少し、色っぽい。
「ほらほら、遠慮しないの! 早く食べないと、朝のホームルームが始まっちゃうでしょ?」