【完】魅惑な藍の海の恋心色。
う……そ、そうだけど……。
チラッと横目で壁に掛かっている時計を見ると、もう少しで8時45分になりそう。
東先生は副担任で、わたし何も受け持ってないからいいけど……。
ホームルーム後にある、職員会議には遅れないようにしないといけない。
「藍ちゃん、あーんは?」
「……ぁ、あー、ん……。」
仕方なしに開いた口。
いつ食べても、東先生の料理は美味しい。
「お、美味しいです……!」
素直にそう言えば、東先生はとても嬉しそうに微笑んだ。
「よかったぁ。」
そうやって少しずつ、東先生が作って来てくれたミニショートケーキを平らげていく。
ケーキは美味しいけど……
朝から食べるには、少しボリュームが……。