【完】魅惑な藍の海の恋心色。
side 小河藍
朝日が眩しい。
いつも以上に早起きをしたわたしは、空に向かってぐーんと伸びをする。
……大きな、荷物を背負って。
「……何してるんですか、小河先生。」
「見ての通り、修学旅行の荷物を運んでいるんです!!」
そう、今日はいよいよ修学旅行当日!
昨日はワクワクしすぎて、正直あんまり眠れなかった。
何度もしおりを読み直して、荷物点検も何回したか分からない。
心を落ち着かせるためにイチゴ牛乳を買いに行けば、
間違って、フルーツオレを買ってしまう始末。
徹夜明けで声が死んでた里佳子ちゃんにも、何度も電話をかけてしまった。
……今思えば、迷惑極まりなかったはず。