【完】魅惑な藍の海の恋心色。
ちなみに、三菱高校3年生の修学旅行は、毎年京都と決まっているらしい。
京都と言えば、個人的に思い付くのは舞妓さんとか清水寺とか和菓子とか。
昨日のお詫びに、里佳子ちゃんの大好きな和菓子を、たくさんお土産に買って帰る予定。
泊まる場所も、都会にあるようなホテルじゃなくて有名な大旅館。
まさに和風!って感じが染み出されていて、
わたしは始終ドキドキしっぱなしなわけです。
「はは……、修学旅行……。修学旅行……にしては、荷物多過ぎませんか?」
そんなわたしの心情とは真逆に、
今のこの体制は、正直泣きそうなぐらいキツイ。
着替えとかドライヤーとか、化粧品とか。
とりあえず思い付くものを詰めていけば、とてもじゃないけど、キャリーバック一つじゃ収まらなかった。