君の隣にいる意味を



凛のC組より一つ奥の自分のクラスに
入ろうとしていたら


ドンっ


「うぉっ!」


誰かにぶつかってしまった

しかも結構盛大に倒れてしまった私


「わ、すみません!え、立てる?」


と言われ見た先には


綺麗に茶色がかった長めの髪の毛
切れ長の目

決してかっこよくはない
うん、初対面の人にとても失礼だ

とゆーか目つき悪すぎでしょ
その割には結構声ふつーだし


そんなことを考えながら


「いや大丈夫です。
なんか大げさになってしまったみたい
でこちらこそごめんなさい」


さっさと立って自分のクラスに向かった







この時私は
男が呆然と立ち尽くしていることなんか
知る由もなかった








< 12 / 21 >

この作品をシェア

pagetop