初恋


それを知ったのは彼の口からだった。

「瑠璃と付き合った!」

そう私の部屋にズカズカ入ってそういった。

「え…?」

初めは訳がわからなかった。

今日はエイプリルフール?

冗談でしょ?嘘よね?

「後、冗談じゃねーぞ!」

そう親指を立てていった。

それを聞いて涙がポロポロと溢れた。

「ちょっ!おい!泣くなよ!」

そう慌てる彼。

どうして??

どうしてあの子なの?

私はずっとあなたが好きなのに…

「う…嬉し泣きだから気にしないで」

そう彼を安心させるようにいった。

「はー?!なんだよ。心配して損したわ。でもまー。ありがとよ」

そういい私の頭を軽く撫でて「夜遅くにわりー」と言って部屋を出ていった。

馬鹿…
きづけよ。

嬉し泣きなんかじゃないよ。

ばか。。

馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿

あの日私の心は粉々に壊れてしまった。

あれから彼を避けて暮らした。

そして今…
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