君とつむぐ恋の歌
「う、嘘でしょ?」
「嘘なんかじゃない。ずっと佳子のことが好きだった。」
今、私の目の前に立っていて私に愛の言葉を放つのは、幼なじみの林 達輝。
幼稚園からの腐れ縁で、成真高校2年4組のクラスメイトである。
「佳子って本当に短足だよなー。まじ、座高たけぇ」
「う、うるさいっ!」
中学の頃。達輝は何かと私をからかって笑い者にしていた。
おかけであの頃、わたしは学校が好きになれなかった。