君とつむぐ恋の歌
そんな達輝が。
「私のことを好き....?」
達輝は高校に入ってから変わった。
女子に優しくなって、吹奏楽部でトランペットを吹くようになった。
中学生のときのように、ゲラゲラと下品に笑わなくなった代わりに、優しく微笑むようになった。
変わらないのは、そのモテっぷりだけ。
彼の周りには男女を問わずひとが集まる。
そのせいか、あんなにちかかった私たちの距離はいつの間にか、遠く離れていたというのに。