君とつむぐ恋の歌
「ありゃ、ないよな....。」
告白までは良かった。多分よかったはずた。
が。
「ぁぁぁーー。」
「うっわっ!いきなり椅子に座んな!‼︎コーヒーが溢れるだろ!?」
ピーピー喚く兄貴の声も右から左に聞き流し、自分の不甲斐なさに後悔しまくっていた。
.......逃げてしまう。怖くて。返事を聞くのが、そして終わってしまうのが。
おかげで佳子とは、全く会話ができていない。
イコール告白の返事も聞けていない。
思えば、俺のヘタレっぷりは自分でも嫌気がさすものだった。