公園であいましょう
「そりゃ、怒るわね。彼女のところへ、ライバルから
連絡がくるって知ったら。」
「いや、私と岩間さんは、決してそういう関係ではなくて、、」
そう、言いかけた私を田辺さんはジロリとみる。
「その自覚のなさがダメなのよね。」
私は、ますますうなだれた。
「しかも、郁ちゃん。つきあってどんだけだって?」
「つき合おうって言われたのは、昨年の6月ごろで、
す、すきって言われたのは、昨年の暮れで、、、。」
「その間、王子とはキス止まり。嫉妬した王子がやっと手を出した
というのに、拒否してつきとばしたんでしょ。」
「は、はい。」
熱くなっていく頬につめたいビールのジョッキをあてた。
ああ、気持ちいい。
「そりゃー、怒って出て行きたくなるわよ。」
そう言って、田辺さんはビールのジョッキをドンと机の上に置いた。