公園であいましょう
一ヶ月後にある、お葬式なんて聞いたことないわよ、と
田辺さんに鼻で笑われて、私は青くなった。
館長にも、嘘ってばれてるのかなとしゅんとなる私。
「そう、それでいったい、どこに行くのかな?」
田辺さんは、さながら蛙をおいつめる蛇のように目を光らせながら
私の顔を覗き込むと言った。
「さ、さぁ? 私もまだ知らなくて。」
「そう、それでは、いったい誰と行くのかな?」
私は肩をちぢこませ、田辺さんの顔を見なくてすむように顔をそむける。
「そ、それは、、、。」
「それは?」
「さ、佐倉、、、くんと、、、。」
「ふーん。」
田辺さんはニンマリと笑い、私に体をすり寄せてくる。
「そう、それで、心と体の準備は?」
「は?、準備?」
惚けた返事をかえした私に田辺さんがくわっと牙をむいた。