公園であいましょう
やっと落ち着いた私達は、ふたりでベンチにすわり
いろんことを話した。
だまって抜け出してきた佐倉くんは
もう帰らなければならない。
最後に佐倉くんはとても言いにくそうに言った
「マスコミの報道に郁を巻き込む事になったら
どうする?」
「それは、、、。」
と口ごもる私に佐倉くんはふっと息を吐くと、
「どんなふうにマスコミに騒がれても、
俺の気持ちは変わらないから。」
そう言って、立ち上がる。
「信じていて。」
とまどったままの私に切なそうにささやかれた言葉。
うんと頷くことしか出来なかった。