公園であいましょう
 
 佐倉くん、やばいんでないかい?  
 
 黒ぶちメガネで顔をかくし、目立つ訳でもなく
 かといって蔑ろにされるわけでもなく、クラスの中にとけこんでいた
 不思議な雰囲気の男子高校生だった君に、いったい何があったというのだろうか?

 
 その笑顔、、、やばいです。


   
   「委員長、時間だいじょうぶ?」
 
   「あっ、もういかなきゃ。」

 
 
 立ち上がった私を見上げ、佐倉くんは言った。


   
   「また、逢おうよ。」

  
   ドキン。


   
   「ここで、待ってるから。逢える日は連絡をいれるよ。」

  

   ドキン

   ドキン


 
 そうして、私達は、連絡先を交換した。
< 16 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop