公園であいましょう

 岩間さんと委員長が知り合いだったとして、
 仕事の終わりに出逢っていたとしても、


  (俺がとやかく、言える事じゃない)

 
 知り合いだということを、俺に黙っている事も、
 嘘をついたことも、なにかしら理由があるにちがいない。

 そう何度も、俺は自分にいいきかせた。




 やっと、前半の撮影をおえると、ミネラルウオーターの
 ペットボトルを持って、俺はスタジオの隅の椅子にこしかけた。



   「お疲れ。」


 
 真島さんが寄ってきて、覗き込むように俺の顔を見る。




   「翔太? 何かあった?」

   「別に何も。」


 俺は、真島さん目を見ずに、素っ気なく答えた。



   「まあ、写真集の仕事からこっち、忙しかったからね。
    さすがの翔太もバテてるか、、、。」


 真島さんはそう言うと、厚手の封筒をとりだして
 俺の目の前で、ヒラヒラとふってみせた。



   



 
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