公園であいましょう
「何?」
「例の写真集の完成記念と好調な売れ行きを祝してのパーティー
の招待状なんだけどさ、欠席でいいかなと思って。」
「....................。」
「翔太、疲れてそうだし。
だいたいあまり好きじゃないでしょ。パーティー。
無理して出ること無いから。」
そう言って、席を立とうとした真島さんを止める。
「行くよ。」
「えっ。」
「そのパーティー、出る。」
真島さんは目をパチパチさせた。
俺が欠席で頷くと思っていたのだろう。
「だいじょうぶなの?」
「うん。」
パーティーには岩間さんもくるはずだ。
逢ってどうなるということもないだろうけど
逢えばなにかはっきりすることがあるかもしれない。
はっきりさせたいのなら、委員長に逢いに行けばすむことなのに
俺は、それができないでいた。
委員長に逢えば、今までの俺たちの関係を壊すようなことを
言ってしまいそうな気がする。
ただでさえ委員長はおれにそっけない。
これ以上、関係を壊すのはいやだ。
「何、やってんだろ、俺、、、。」
でも、心の中にある訳のわからない感情が俺を焦らせる。
俺はそっとため息をついて、目を閉じた。