公園であいましょう
ショーコのその話に、俺は、地下駐車場に吸込まれていった
テールランプと、暗いビルの窓にともった明かりを思い出した。
(そんな、、まさか、、、)
頭を何かでなぐられたかのような気分だ。
そんなわけがない、、と否定しながらも
ショーコの言ったことが、自分の見たことの意味を
示しているような気がして、、、
苦々しい気持ちが沸いてくる。
壇上には、にこやかに話す岩間さんがいて、その岩間さんの後ろの
スクリーンの写真が、あの謎の女性モデルのものになった。
「っ!、、、、、。」
岩間さんと女性モデルを二つ並べて目にした瞬間、
俺は、さとった。
「ちょっと、翔太、なに?」
俺は、絡み付いていたショーコの腕を乱暴にふりほどくと
会場の出口に向かって歩きだした。
会場を出ようとしたところで、真島さんにつかまった。
「翔太! どこ行くつもり!」
「ちょっと用事を思い出した。」
「用事って?」
「大切な用なんだ。」
そう言って、俺は真島さんを振り切って走り出した。