公園であいましょう

 委員長の手を引っ張って、ずんずん歩いていく。



   「佐倉くん、私、着替えなきゃ。」



 委員長に言われて、やっと気がついた。

 一階のロビーで待ってると告げて、委員長の手を離す。

 ずいぶん、余裕をなくしてたんだな、、俺。


 しばらく待っていると、メイクを落とし、元にもどった委員長がやってきた。

 その姿を見て、ほっとした。

 色っぽい委員長もいいけど、、、やっぱり俺は、、、
 変わらない委員長がいい。



   「行こっか。」



 委員長を促して、ビルをでて、駅にむかって歩きはじめる。



   「並んで歩いたりして、だいじょうぶ?
    誰が見てるか、わからないよ。」



 外へ出た途端、そう言って委員長がきょろきょろ回りを見回して
 挙動不審になってる。

 その姿がおかしくて、ふっと笑った。



   「帽子とメガネがあるし、普通にしてればだいじょうぶ、
    さすがに手はつなげないけど。」

   「................っ!」



 わかりやすく、委員長はまっ赤になった。
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