公園であいましょう

   「あー、気兼ねなく、二人で逢いたいよ。
    あの公園で逢えてたときは良かったな。」

   「うん、私も、あそこは大切な息抜きの場所だった。」

   「うん。」

   「暖かくなったら、公園の回りを歩いて、
    また息抜きのできるような場所をさがそうと思ってる。」

   「そっか、いいところが見つかったら、教えてよ。
    俺もそこへ行く。」


 それを聞いた委員長は、眉毛をさげて困ったような顔になった。



   「また騒ぎになると困るよ。息抜きの場所が無くなっちゃう。」



 そう言われると、俺としても無理を言えない。

 委員長の働いている公民館の近くで、

 二人で気兼ねなく逢えるところ、、、、



   「あぁ!」



 突然、大声をだした俺にびっくりした委員長は、
 小さく飛び上がった。



   「ひゃっ!」

   「あるじゃん、いいところが、、、!」

   「...........?」

   「公民館の近くで、二人で逢ってもだいじょうぶな所!」

   「えっ?」



 俺は、にんまりと笑った。
   
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