公園であいましょう
(26)
俺は、さっきから、落ち着きなく部屋の中を行ったり来たりしている。
部屋の中は片付けた、コーヒーもすぐ飲めるように、
コーヒーメーカーにセットされている。
俺は部屋をぐるりと見回した。
(居心地よくなってるはずだ、うん。)
(時計の針は進んでいるのか?)
さっきから、全然すすんでないように見える。
じっと、壁にかけられた時計を凝視してみる。
ピンポーン♪
(来た!)
俺はとんでいって、玄関の戸をあけた。
「やあ、いらっしゃい。」
そこには、背中をまるめて俯く、委員長が立っていた。
「お、おじゃまします。」
公民館から近くて、二人で逢える所、、、、、
そう考えて閃いたのは、俺の部屋だった。
二人で出入りすれば、目立ってしまうかもしれないが
あらかじめ俺が部屋にいるところに、委員長がやってくるのであれば
目立たない。
何でもっと早くここを思いつかなかったのか、、、
俺はそう思った。