公園であいましょう
「はい、コーヒー。熱いから気をつけて。」
「うん、あっ。」
マグカップを渡す時に、指先が触れたら、
委員長はまっ赤になった。
それを見て、満足な俺。
でも、委員長が緊張しすぎていて、簡単に手を出せないな。
やっばい、俺、
なんか初めて彼女ができた中学生みたいな気分になってきた。
俺まで、緊張して、たいした話しもできず、初めての日は終わってしまった。
15分なんて、あっという間だ。
誰かに見られるかもしれないから、玄関までしか送れない。
「明日もいい?」
そう聞いたら、
ちょっと困った顔をしながらも、委員長は頷いてくれた。
「でも、毎日は本当に無理だから。」
「うん、わかった、俺もまた本を借りに行くし。」
「うん。」
見送って、気がついたら
結構、手に汗かいてた。
やっぱ、中学生のガキだな 俺は。