最強GIRL with 最強BOYS2


そうして私が荒瀬を引き剥がして保健室から出て行こうとすると。


「ちょいと待ちな、瑠那」


と、鼻血を垂らした荒瀬が何事もなかったかのように立っていた。


いや、鼻血出てるんだけどね?


『なんだいクソ教師』


「ぐっ、それは酷いよ瑠那チャン」


『うるせーよ。引き止めといて言うことそれだけかよ』


「あっ、行くぞ」


『は?』


その瞬間、荒瀬は私を抱きかかえて、俗に言うお姫様抱っこで保健室を飛び出した。



『ちょい待てやコラぁぁぁぁぁぁぁ!!!』


「んー、何?」


『降ろして!!恥ずかしいっつーの!』



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