復讐女
俺はお袋に任せる店の準備で
家に帰ってからも
資料を見ていることが多い。
基本、実家で暮らしているが
マンションで過ごすこともある。
マンションには
女は連れ込まない。
「いつになったら、嫁をもらうんだか…」
『勝手に部屋入ってくんな』
「あら、母親にそんな口きいて……」
最近、嫁、結婚……そんな言葉を口にしてくる
まだ結婚なんて考える暇もねぇ
何より、特定の女と付き合うのも
正直、めんどくせぇ。
『俺が決めた女と結婚する』
「まったく……わかってるわよ」
親父は俺の年で結婚したから
余計言ってくる。
少し嫌気がさし
俺は出掛けることにした。
俺は電話をかけた
『俺だ。今から行く』
俺は自分の車で走り出した。