復讐女


「隼斗さん、いらっしゃいませ」


女が横に座る

『なんか、変わったな』


「えっ、わかります?」


俺は女の首筋にキスをして

『あぁ、一段と可愛くなった』


「あっ…いやだ…もぅ…」


こんなんでいいなら
いくらでもやってやるよ……
情報さえ持って来れば……


『で?どうだ?』


「沙希ちゃんね……兄がいるみたいなの」


『兄?』


そんな情報どこにもなかったな……

「そぅ…沙希ちゃん本人が言ってたの」
「わけあって一緒には暮らしてないって」

『へぇ……』

「大学生って言ってたわ」
「それでね、それでね、私、頑張って聞いたのよ」


『ん?……』

俺は女の鎖骨にキスをする

「んっ、もぅ……」

女は俺の太ももに手を置きながら

「沙希ちゃんのお母さんが、沙希ちゃんのお父さんと出会う前の子供みたいなの、沙希ちゃんのお父さんは知らなかったみたいだけど、お母さんが亡くなる前に教えてくれたみたい」


『その、兄の名前は?』
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