復讐女
『沙希が言う兄貴の連絡先、教えろ』
「……調べるの?」
『あぁ、俺のやり方で調べる』
沙希は連絡先を紙に書いて渡してくれた
「……私の勘違いだったら……なんかすみません……」
『あ?いいよ、別に……』
『沙希は今まで通り、兄貴と普通にすれ、怪しまれるな』
「……今まで通り……色々探り入れてみる」
『あぁ……あと……情報のために寝るな』
「えっ……」
『自分で自分の価値を下げるな……それに、この復讐が終われば沙希は俺のものだ』
「あ……そういえば、そんなこと言ってたね……本気なんだ」
『あぁ…俺は常に本気だ』
「自分で自分をあばく……変な感じしない?それとも楽しみ?」
『ふっ……両方だ』
「貴方の女になるかは、復讐が終わってから決めるわ」
『くくくっ、そうか。なら、それまでに俺はお前を惚れさせるか……』
「随分な自信ね……私はあの子みたいには簡単に落ちないわよ」
『あの子?……あぁ……あいつか』
「あの子、口が軽そうでしょ」
『……よく見てるな』
俺は鼻で笑いながら沙希との会話を楽しんだ