復讐女
俺はホテルへ向かった
「え?ラブホとかじゃないの?」
『は?そんなとこいかねぇよ』
俺は車を降りてボーイに鍵を渡しフロントへ向かう
『部屋、空いてる?』
「瀧本様、いらっしゃいませ。お部屋、ご用意できます……こちらを……」
俺はカードキーを取りエレベーターへと歩き出した。
女は俺の腕に絡みつき歩く
女は上機嫌。
最上階のスイート
「え……まじで?嬉しい」
部屋に入ると女は嬉しそうに夜景を見入っている
俺は上着を脱ぎ、ネクタイを緩めソファに座る
今日は疲れたな……
チャイムが鳴り、女がご機嫌でドアを開けるとボーイがシャンパンを運んできた
いつものことだが、女は喜んでいる
こんなんで喜ぶなら容易い……
俺はシャンパンを口にはしない
女が飲めばいい……
『そういえば、名前…聞いてなかったな』
「ん?言いましたよ…もぅ…瑞稀」
『それは源氏名か?』
「そうよ?」
『ちゃんとした名前、教えろ……抱く女を源氏名で呼びたくねぇ』
「隼斗さんったら……私は優希」
『優希……いい名前だ……優希、おいで』
女は嬉しそうに俺の元へくる