復讐女
「…し、信用ない人と、暮らしたりはしませんから…」
『……確かに、それなら俺もだ。このマンションに女を入れたのは沙希が初めてだ』
俺の言葉に驚く沙希
『なんだ、その疑いの目…』
「あ、いや…以外っていうか……ここは、それ用の部屋かと思って」
まぁ、普通はそう考えるのが普通か…
『一人になりたい時とか、な。』
『だから、生活感がない部屋だ…沙希が住みやすいようにしていいぞ』
『食器もない、調理器具もない…沙希の部屋は用意できるが、家具がねぇ』
「あ、今使ってるのを持ってくるよ」
『……いや、今のアパートからは最低限度のものだけにしろ』
「え……」
『今までの沙希の人生を忘れろとは言わない……けど、これからは俺がいる。俺とこれからを生きていけばいいんだ』
「……隼斗さん…なんか、、、」
「必要とされてる感じがします」
沙希は嬉しそうな顔で言う。