復讐女


俺は沙希の顎を上に向かせキスをした


『俺と出会った時から、沙希の人生は俺のものなんだよ……知らなかったか?』


沙希は顔をあかくして

「……し、知らなかったです」


『それに……俺は沙希の秘密を知っている』


「ん?秘密??なんだろう?」


沙希はキョトンとして俺を見る
俺は沙希を抱き寄せ、沙希のお腹に優しく手を添えた


『俺の子供…いるだろ?』


沙希はビックリして俺を見た

「な、なんで?誰にも言ってないのに…」


俺は夢の話をした
沙希が待っていてくれてたこと
沙希のお腹に俺の子供を授かったこと
早く目を覚ませって……


「私が言ってたのね…私の言葉が隼斗さんに届いてたなんて……凄い!」


『ああ、沙希の存在は凄いな…』


『沙希、結婚しよう……』


「えっ……でも……」


『ん?俺じゃ嫌か?ヤクザは嫌いか?』


「ううん……ほら、私……最低な事して生きてきたし……親もいないし…」


沙希の言葉に俺は吹き出す

『くくくっ……俺が欲しいのは沙希だ』


そう言うと、沙希は目にいっぱい涙をためて笑ってくれた
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