LOVE*CLOVER~青空ライン+α Limited Story~



「ちょっと待って。二ノ宮あと一枚入れ忘れてんじゃない?これ」



もうだめだ。



そう思った時、山下先輩の声が聞こえた。



山下先輩の手にはあたしが包んだ紙が一枚あって。



「萩原、その中1枚しか入ってないだろ?」



「あ?そんなわけねぇだろ……ってない!しかも二ノ宮、俺の名前書いただろ~」



四つ折りした紙がめくれてたのか萩原先輩は袋の中を見ながら言う。



「萩原先輩になったら希美に自慢しますね!」



あたしはそう言ってクスっと笑った。



だって希美に言ったの想像したら「キッモ!まじありえないんだけど~」とか言いながらお腹抱えて笑うのが想像つくからね。



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