LOVE*CLOVER~青空ライン+α Limited Story~



周りからは絶え間なく“優せんぱーい!”や“優くーん!”って声ばかりが飛び交う。



同じ学校にこんなに凄い人がいたら、女子生徒たちが叫んで集まるのも無理ないよね。



でもそう考えると……マネージャー志望しに行きにくいな。



頭の中ではネガティブな気持ちが徐々に浮かんでくる。



「ほら行っといで!ここにいる女子達のこと考えてたらマネージャーになんかなれないよ!」



「う、うん!」



あたしは希美に背中を押された勢いでそのままグラウンドの中に足を踏み入れた。



ピッチに近づくたびにさっきまではそこまで聞こえなかった声がはっきりと聞こえてくる。



「上がれ上がれ!」という指示の声や仲間の名前を呼ぶ声が。



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