LOVE*CLOVER~青空ライン+α Limited Story~
あたしは顧問の先生らしき人を見つけると、その人はホイッスルをピーっと大きく鳴らした。
「5分休憩。しっかり水分補給とれよ!」
その指示と同時に部員達はピッチから出てきて、給水ボトルが置いてあるところに歩いていた。
休憩なら、今行っても平気だよね?
あたしはそのまま足をゆっくり進めると、横から「あれ?二ノ宮?」という聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「あっ萩原先輩!」
「やっぱり二ノ宮じゃん!前に家に来た時にマネージャーやりたいって言ってたけど、本当にやるんだな」
希美のお兄ちゃんの萩原先輩に声を掛けてもらえて、少しホッとしたんだけどそれは一瞬だけだった。
なぜなら……萩原先輩の近くにはずっとあたしの頭から消えなかった山下先輩がいたから……。