LOVE*CLOVER~青空ライン+α Limited Story~
「はーい!二ノ宮いないし、ここだけの話だから手挙げて~!」
と萩原が立ち上がってそう言うと、誰かが挙げたのを筆頭にソロソロと挙げだした。
俺はもちろん手をあげるわけになんか行かず、周りを見回していると気付けば半分近く上げていることがわかった。
「何だよ、それ
全然聞いてないんだけど……こんなに二ノ宮のこと狙うヤツいたのかよ」
と呆れたふりして言ってみたけど、内心は焦りとさっきの怒りがもっと込み上げてくる。
この部活、俺の敵ばっかじゃん。
部長だけかと思ってて、杏がちゃんと断るからこれで一安心と思ってたのに……全然違った。