LOVE*CLOVER~青空ライン+α Limited Story~
「だってあんな一生懸命な子他に見たことねぇし!」
「分かる分かる!二ノ宮は選手じゃないからどんなに努力しても目立てねぇのに、俺たちのためにっていつも考えてくれるし」
「なんか最初は女子だってちゃんと見れてたとしても、慣れちゃえば男しかいねぇし
同じ感じできっと見ちゃうんだろうと思ってたけど、未だに着替える時とか二ノ宮いないか気にするし」
部室には共感の「あ~!」という声が上がる。
気に食わないと俺が心の中で思っているのを萩原は気付いているのか、一人で周りに気付かれないように声を出さずに笑っている。
他人事だからってバカにしやがって。
俺は「笑いすぎ」と言ってバシッと萩原の腕を叩いた。