LOVE*CLOVER~青空ライン+α Limited Story~



無意識に出た言葉に、思わず自分にびっくりする。



俺、まじでダサい。



こんな素直な言い方じゃなくて、もっと別の言葉見つけて言えば良かったのに。



でもこんなに急いで来てくれたら萩原の妹のところに戻っていいよなんて言いたくない。



「それって部活の時に会うんじゃなくて……2人で会いたかったって思ってもいいんですか?」



「そうだよ……悪い?」



俺はやっとの思いで今話してるのに、杏はサラっと聞いてきて年下なのに余裕があってちょっとムキになって答える。



「全然悪くないです!山下先輩にそう思ってもらえてすごくうれしいです」



杏を見るとそう言いながら嬉しそうにニコっと笑っていて。







そんな杏に、部室であった話はしなかったけど



「サッカー部のみんなに優しくされてもフラフラするなよ」



と言って、彼女に顏を見られる前にキスをした。






Fin*



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