月だけが見ていた
薄暗い病室に足を踏み入れると
ピッ、ピッ、という心電図の音が耳に飛び込んできた。
一定の間隔で送られる酸素。
細いチューブで繋がれた先に
葉子は、眠っていた。
頭に白い包帯が巻かれている。
「……」
こんなちっぽけな機械に支えられてるのか
今の葉子は。
さっきまで、俺の隣にいたってのに。
ピッ、ピッ、という心電図の音が耳に飛び込んできた。
一定の間隔で送られる酸素。
細いチューブで繋がれた先に
葉子は、眠っていた。
頭に白い包帯が巻かれている。
「……」
こんなちっぽけな機械に支えられてるのか
今の葉子は。
さっきまで、俺の隣にいたってのに。