甘い恋愛なんて知らない
口に出してから、虚しくなる。
輝が毎日、欠かさずに見舞いに来てくれるのは、罪悪感から。
決して、来たくて来てる訳じゃない。
さっきまでの胸の痛みとは比べ物にならないほど、苦しい。悲しい。辛い。
もし、私が輝に、
「ずっと一緒にいて?」
と聞いたら、輝は死ぬまで一緒に居てくれるだろう。
でも、それも罪悪感から。
私の動かない足が、輝をしばりつけている。
明日、ちゃんと言おう。
「輝が罪悪感を感じることはないんだよ?」
と。