甘い恋愛なんて知らない
思いを伝えて
翌日、輝がやって来た。
輝のほうも、私の重い雰囲気をさっしたらしく、美月?と、声をかけてくる。
「あのね、輝。」
「おう。なんだ?」
「無理して、お見舞い来てくれなくてもいいんだよ?」
「・・・は?」
「輝は優しいから。きっと私の足のこと、罪悪感、感じてるんでしょ?でも、輝が責任を負うことなんて、何一つ無いんだからね?」
「・・・んだよ。」
「え?」
「何だよそれ!」
滅多に声を荒げない輝が怒鳴ったから、思わず肩がビクリと震えた。
「美月は、俺が罪悪感から見舞いに来てると思ってたのか?!そんなわけないだろ!確かに、
最初は初対面の人に身内を助けてもらったから、感謝したし、罪悪感も少しはあった。
でもっ!」
輝は私のそばに来て、私の体を引き寄せて、
抱き締めた。
「一緒にいるうちに、美月に惹かれていった。
俺は、美月が好きだから毎日会いに来てたんだよ!」
え?
輝が私の事が好き・・・?