SPECIAL GAME
私は枕に向かってはさみを入れた。

ジョキッ
ジョキッ

そこにあったのは鍵だ。

その鍵で勉強机の開かなかった段を開けると、文字が書いていた

9641

と…

その文字を、箱に入力した。


⑼⑹⑷⑴


カチャッ
その瞬間、箱が開いた。

箱の中には…1.2.3…数え切れない

数十万いや、そこには、数百万……が入っていた。



残り時間は00.35

急がなければ、きっと間に合わなかった。

33秒

32

31

30

29

28

……

「10.9.8.7.6.5.4.3.2.1…」

小さくカウントダウンをした



プッ
0になった瞬間テレビは切り替わった。




『合格者さんおめでとうございます』

さっきの女の人だ。


『超単純なゲームでしたよね。


わからずに暗号を0000から9999と丁寧に入れようとした方が2人。
時間内には無理でした。

やる気もなくベットで寝ていた方1人。


ほかにも、枕に気づかずにハサミを無駄なことに使った1人。
監視カメラに投げたりしました。


それから、まくらのことに気づかなかった人3人。

そして、最後の入力の番号をわかっていたのに入力できなかった方1人。


計、8人。
今から殺処分が行われます。
生き残った12人の方。

そのお金はあなたたちの自由にしてください。第一ラウンドなので賞金は500万円です。

では、第二ラウンド始まります』

そしてテレビが終了した直後、ザラザラとした壁の小さな穴から……煙が入ってきた。

「 !!」

私はとっさに服で口元を覆う
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