茜日和
―ガチャ



あたしは体育館の扉を開けた。


体育座りをしながら、先生の話を聞いている生徒が一斉に、あたしの方へと視線を向けた。


だけどあたしはこれくらい気にしなかった。


あたしは先生に理由を告げて、自分の背の順の場所に座った。


後ろに振り向いては、哀れな視線を向ける、矢崎 綾。


あたしの心を傷めつけた女。


あたしは無視をして気にしないようにした。


< 17 / 22 >

この作品をシェア

pagetop