復讐
プルルルルっ
「どうした?明日香?」
「あのね、今あの人たちの家にいるんだけど弟がね暴走族に入ってるんだって
それで、私弟に情が出ちゃった
だから…………
助けようと思って……
自分勝手だとわかってるけど、どうしても弟だけは憎みきれなかったみたい」
私はそこで
口をつぐんだ
だって、私は復讐をするって言ってたのに弟に情が湧いて助けるだなんて……
身勝手すぎる………自分が嫌になってくる
そんな私に優しく
「そうか………
なら、お前の好きにするといい
そこは俺たちの組のシマだ
誰も文句は言わない
それに別に明日香のことを自分勝手だとは俺は思わない
憎みきれなくてもいいじゃないか…?」
と言ってくれた
そうなのかな…?
いいのかな?
疑問だらけだったけどお父さんの言葉に少し心が軽くなった
「うん……ありがとお父さん
私、弟が入ってる族を潰すね…」
お父さんにお礼を言って私は自分の考えを話す
「あぁ、お前が決めたことに俺は明日香を責めない…
だからやりたいことをやってこい」
責めないと言ってくれた…
やりたいことをやってこいと言ってくれた…
本当にお父さんは私に言ってほしい言葉をくれる
「うん
じゃあ、またね」
そう言って私はお父さんとの通話を終えリビングに戻った