復讐

「姉ちゃんが極道…?」

「そうよ」

短く答える

「な、なんで?」

「私を助けてくれたから」

そう…あのときお父さん達に助けてもらったから今の私がいる……

声して弟を助けられる力があるの

「詳しいことはあの家に行ったら話すわ
だから少し待ってて…


おい、起きろっ」

グイッ

浩基には待ってくように言い
驚きながらも倒れている総長の男に近づき胸ぐらを引っ張りながら立たせた

「う゛ぅ……っな、んだよ」

「今すぐこの族を解散させろ
そして
今ここにあるクスリと拳銃を私に渡せ」

苦しそうにもがきながら言う男に浩基の姉としてではなく
・・
尾崎組の若頭として問いかける


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