復讐

「えっ………あっ!」

さっきまでずっと
柊の顔を見てたから気づかなかったけど柊が私に指輪をはめてくれた

「婚約の印だ
ずっとつけていろよ?」

「うん!絶対外さない」

嬉しくて声が弾む


「俺はこれからも明日香を守ろう
そして、幸せにする

俺はここで誓う
だから、明日香………お前も俺から離れるなよ?」

チュッ

言い終わったかと思ったら私の手の甲にリップ音を出しながらキスをしてきた

柊は顔をあげるとニヤッと獲物をとらえたような視線をこっちに向けてきた

その視線にドキッとしながらも

「う、ん
私も誓う!柊から絶対に離れない」

今の私の顔は真っ赤だろう

ここは協会でも
思い描いていたロマンチックな場所ではなく、
車の中だったけど私にとっては
とても素敵なところへと一気に変わっていく

だけど、
柊と改めて誓えあえたことが私にとって一番嬉しいことなの

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