復讐
「はぁっ!?
俺ほど人間が将来、トップになるんだよっ」
フッ
私はそれを聞いて鼻で笑ってしまう
「馬鹿なことを言うなよ
組のトップとはな、自分の命に変えても組員を守るんだ
自分が守られるんじゃない………
守るためにトップにならなければならない」
その覚悟がなければ組を存続することはできないのだ
私にはその覚悟がある
尾崎組のためなら
自分の命なんか惜しくはない
「うじゃうじゃウゼェんだよっ!」
私の発言にイラつきが限界に達したのか大河は私に銃を向けた
私の隣にいた柊がサッと私を守るように目の前に立つ
「柊、大丈夫だ」
私は柊に一言そう言って柊を後ろに下がらせた
「お前の余裕もここまでだな
死ねっ」
銃を出せば勝てると思ったのか笑みを浮かべながら大河は私に向かって引き金を連続で撃ちつけてくる
………が、その弾は1つも私に当たることはない
「お前の実力はこんなもんなのか?
組も弱ければお前はただの雑魚だな…」
「う、うっせぇよ!
たまたま当たらなかっただけで、俺は弱くねぇっ!」
当たらないと思っていなかったのか動揺しながら言い訳を口にする
私はおもむろに大河のところへ歩き出した