復讐


「………っっ
なにしようってんだよ!俺に近づくなっ」


私が一歩進むとそれに比例するかのように大河は一歩後ろに下がる

怖じけづく大河に私はおもいっきし拳を握り殴った

「今すぐこの組を解散されるか、
私にこの場でこれ以上の痛みを負うか………

さぁ、お前に選ばせてやろう」

私は大河に選択肢を渡した

もしも、大河が自分を守り
組を解散させるというのなら大河はそれだけの人間だったということ

組を存続させる覚悟と自覚がないだけ

だけど、組を守り自分を犠牲にするというなら………

それは、私と同じ覚悟があるのだということだ

さぁ、大河はどちらを選ぶのだろうか?

私は大河が口を開くのを待つ…

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