復讐

……2階も広い…

と思っていると

「ここが今日から明日香の部屋よ」

お母さんが言った


部屋に入ると

「すごい…」

私は声を漏らした

だって
畳の部屋だと思うんだけど床には白いカーペットが敷いてあって
大きめのベッドが窓際に
大きいタンスの中には何故だか大量の着物とかんざしなどのたくさんの小物……
隅に掛かってある黒いスーツが3、4着があったのだ

「……ん?
お母さんここって誰の部屋だったっけ?」


私は部屋にたくさんの物があったからてっきりお母さんが部屋を間違えたのかなって思いそう聞くと

「あらっ?
さっきも言ったじゃない
明日香の部屋よ?」

とキョトンとした表情をするお母さんに

「いやっ……
だって、こんなに物があるし……
着物とかスーツとか…」

私が言うと

「…あぁっ!
その事??その服とか家具は全部明日香の物よ~
明日香が家に来るまですこし日にちがあったじゃない?
空牙と一緒に待ちきれなくて服とか沢山買ってきちゃったのよ」


何故かテンションの上がっているお母さんに

「こんなに買ったもらってよかったの?」

そう聞くと

「もう!
なに遠慮してるの!もう、明日香は私たちの娘よ?
親が娘の服を買うのは当たり前のことだわ
それに私たちも
とっても楽しかったしね~明日香のものを選んでいると」

と言われすこし泣きそうになってしまった

お母さんとお父さんが
私のためにこんなに沢山のものを買ってくれるなんて……
血が繋がっていない私に優しくしてもらうだけで十分だったのになぁ
こんなことを言われるなんて思っても見なかったからとても嬉しかった

「ありがとう
お母さん!」

私はニコッと笑いながらお母さんにお礼を言った

そしたら

「私は明日香のその顔が見たかったのよ」

とても優しい顔になったお母さんが言った


…嬉しい


その感情が私の中に溢れた…………


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