復讐


それからはどこに行くのか
幾ら聞いても教えてくれずに
笑っているお母さんと朝ごはんを作った

作り終わってお母さんがなんでこんな早い時間に起きていたのかが分かった


朝ごはんは
夜ご飯、昼ご飯よりもずっと作る量が多い

昼とか夜は仕事でいない組員が多くて、
そこまでの量は作らないでよかったけど
夜中や朝に仕事を終えて
帰ってくる組員がたくさんいる

その人達の分が増えるだけで時間が倍ほどかかってしまった

それに組員達が家を出るのはバラバラ

早い人もいれば遅くに出る人もいる

お母さんは早くに仕事で家を出る組員のために早めに朝ごはんを作っていたのが
分かった


「お母さんすごいね」

「え?なにが??」

私が言うとお母さんはそう言った

「だって、こんなにはやく起きて
早く家を出る人達のために朝ごはんを作ってるでしょ?

その事がすごいなぁって思って…」


尊敬する

これからは私も出きるだけ早く起きてお母さんを手伝おうと思った






< 311 / 321 >

この作品をシェア

pagetop