復讐
車はしばらく走っていて、
しばらくすと何処かの駐車場に止まった
「今日、行くところって
ここなの?」
「そうよ~
ほらっ、早く車からおりましょ!」
ここは市役所だった
………市役所に用事なんてあったっけ?
あっ!!
「お母さん?もしかして…」
私はあることが思い付いた
「えぇ
わかっちゃったかしら?
今日、この日から明日香は本当に私たちの子供になるのよ」
柔らかく微笑むお母さんに私は嬉しさを押さえきれない
「養子縁組……」
ボソッと私は呟く
昨日話していたけど
こんなに早く養子縁組を組んでもらうなんて思いもよらなかった
「明日香、これからは戸籍上も俺たちの娘になるぞ~!」
「明日香よかったな」
お父さん、柊が順に言う
「柊、知ってたの?」
柊はこの事が分かっていたのかな
「あぁ、明日香が着替えに言ったときに聞いた」
「そうだったんだ」
「ちょっとしたサプライズよ
ビックリした?」
お母さんが私に聞く
「うん!!
すごく嬉しいサプライズ」
満面の笑みを浮かびながら私は答えた