復讐
離れたくないと思っていたから
1週間なんてあっと合う間だった
無事に麗さんは、外に行った
「絶対に会いに行くからと言って」
うんって言って手をふった
麗さんが面会に来てくれたのは
あれから1か月後だった
麗さんの外見がガラッと変わっていて
ビックリした
前も
とっても美人だったけど
今は長かった髪を綺麗に結ってあって
薄いピンクで紫の蝶の刺繍が施されている高級そうな着物
スッピンでも十分な顔立ちなのに
和服に似合うようにメイクもされていて
形のよい唇には赤い口紅が引いてあり
一瞬誰だかわからなかったほどだ
しばらく何気ない話をしていると突然麗さんからビックリすることを言った
「ねぇ
明日香さえよかったら私達の子供にならない??」
少し不安げに私に聞いてきた
「えっいや、迷惑かけるからいいよ」
絶対に麗さんに迷惑をかけたくない
私が居たら絶対に迷惑をかける
外に出たから
復讐をすると考えている私はもう
どんな手段を使っても果たしたいことだから
そんなことを思っていると
「迷惑なんかじゃないわよ!
旦那にも言ったのよ、そしたら喜んで賛成してくれたわ
そんなこと考えないで!」
麗さんは少し怒った風に言った
「い、いいの?
麗さんのところに行っても」
恐る恐る聞くと
「もちろん!
ちょっと待ってて」
花が咲いたようにふわっと笑い
麗さんは言った
そして
急いでどこかに走っていった