闇愛
参
廊下を歩いてる途中に窓の反射で映った自分の姿を見る。
さっきの男に透き通っている目と言われた目は本物ではなく、カラコン。
一度も染めたことがない黒い髪はそのままだが、
濃いメイクは学校にいる時しかしない。
顔に張り付いたような作った笑顔。
でも、
だれも作り笑顔だなんて気づかない。
普段より一つも二つも高い声で誰にでも愛想よくしてれば…
第二の私の出来上がり。