覚醒
授業は嫌いじゃない。


だが、隣に加世ちゃんがいると
集中できないのは確かだ。


音楽を聴きだしたり、
授業中に携帯は鳴り出す。


それは加世ちゃん1人だけだった。


「これももう少しの辛抱・・・」


夏期講習が終わり、秋になると
クラス編成がある。


これは3つに分けられる。
私たちの間では、賢い・普通・微妙と
呼ばれるクラスの分け方だった。



ここで私は授業面では
加世ちゃんと関わらないように、
ちゃんと勉強しようと決めていた。



加世ちゃんは恋愛話だけの
付き合いだったとも言える。





< 113 / 162 >

この作品をシェア

pagetop